(6)アンチエイジング
アンチエイジングとは日本語で言えば「抗老化」「抗加齢」。
若さと健康を保ちながらバランス良く年齢を重ねていくという考え方です。
それは、時計の針を止めることではなく、針を少し戻してその進みを遅らせることのように。アンチエイジング医学では、老化を病気のひとつと考えます。
ですから、治療方法も、予防策もあります。
きちんと防止すれば、いつまでも若々しく元気な体を保つことが出来ます。
道具いらずのアンチエイジングケア
リラックスしてゆっくり歯を磨き、歯肉マッサージやフェイシャルトレーニングを行なうと、唾液の分泌がよくなり、お口の中の免疫力や自浄作用もアップします。唾液には、お口の洗浄、抗菌作用のほか、歯の保護と再石灰化作用、抗酸化作用、消化作用など、免疫向上成分、ラクトフェリンやNGF(神経成長因子)といったアンチエイジングな成分がたくさん含まれています。さらさらした唾液が充分に分泌されていると、健康で美しいお口を保てます。
歯と歯肉を丈夫にするマッサージの方法
円を描くようにくるくると指の腹を使って歯肉をマッサージしましょう。歯や口元を美しくするツボが歯肉にはたくさんあります。マッサージすることで、引き締まった健康的なピンク色に、血流もよくなります。奥歯の歯肉を引き上げるようにマッサージすると、頬のリフトアップの効果があります。
フェイシャルトレーニング
お口のまわりには顔の70%の筋肉(表情筋)が集まっています。この表情筋を定期的にトレーニングすることでしわやたるみのない若々しい顔をキープすることができます。
「あいうえお」をそれぞれ口を大きく動かして言ってみましょう。左右対称に顔の筋肉が動く事を意識してください。
あ 大きく口を開ける
い 頬を持ち上げ斜め上にひっぱるイメージ
う 唇をつき出して力を入れる
え 口角に力を入れて斜め上にひっぱるイメージ
お 唇でだ円を作るイメージで力を入れる
首から背中をまっすぐに、腹筋に力をいれた姿勢で行なってください。
フェイスラインをシャープにするトレーニング
首の前側を伸ばすように上を向いて唇に力を入れます。
「い」を10秒間、「う」を10秒間、2回ずつ行います。
鎖骨に手を置いて首の筋肉が引っ張られているのを感じるように行なってください。
噛むだけで顔のたるみを改善する
食事は、1口20回位よく噛みましょう。鏡を見ながら食べるような意識で、姿勢を正し左右の奥歯を使ってしっかり噛んで食べましょう。頬から顎の筋肉が鍛えられて顔の引き締めに効果的です。顎のラインもシャープになり、たるみのないきれいなフェイスラインを保てます。たくさん噛んで食べると、少しの量でも満腹感が得られ、ダイエット効果にもなります。さらに、噛むことで脳の細胞が活性化されて、一石二鳥です。